細幅織物とは、織物(おりもの)とは、縦糸(たていと)と横糸(よこいと)を直角に交差させて作られた幅が比較的狭い帯状の織物のことを指します。一般的に、数ミリから数十センチ程度の幅で製織された織物を指し、通常の衣料生地のような広幅の織物とは区別されます。
細幅織物は、専用の「細幅織機」を用いて製造されており、高い耐久性や伸縮性、形状保持性などの特性を活かして、多様な分野で活用されています。用途は非常に広く、アパレル製品のベルトやリボン、工業用の結束バンド、安全ベルト、自動車部材、アウトドア用品、医療・介護用品など、多岐にわたります。
また、素材や織り方を工夫することで、引張強度・柔軟性・耐熱性・防水性などの機能を持たせることも可能であり、近年では機能性素材との組み合わせによる高付加価値製品も数多く開発されています。
細幅織物の用途と特徴
特徴
- 幅が狭い(数mm〜300mm程度が一般的)
- 高い強度・耐久性を持つ製品も多い
- 伸縮性や柔軟性を調整しやすい
- 小ロット対応や特殊加工がしやすい
主な用途
細幅織物は多くの産業分野で使われています:
アパレル・衣料品:肩紐、ベルト、リボン、ゴムバンドなど
自動車業界:シートベルト、ハーネスバンド、コード
産業資材:荷締めベルト、安全ベルト、結束バンド
医療・介護:固定バンド、サポーター部材
アウトドア用品:バックパック用ストラップ、テント部材
雑貨:カバンの持ち手、ペット用リードなど
織物の基本三原組織
織物の「基本三原組織(きほんさんげんそしき)」とは、織物を構成する最も基本的な3つの組織(織り方)のことを指します。これらは織物の性質、たとえば強さ、光沢、手触り、伸縮性、通気性などに大きく関わる、布地の構造の基礎となるものです。この三原組織をもとに、さまざまなバリエーションや応用的な織り方が生まれ、無数の織物が作り出されています。
この基本三原組織には以下の3つがあります:
1. 平織(ひらおり / Plain Weave)
平織は、もっとも単純で基本的な織り方です。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が、1本ずつ交互に上下して織られることで、非常に均等で丈夫な構造になります。表裏の差がほとんどなく、布面がフラットでざっくりとした感触になるのが特徴です。織り目が詰まっているため摩耗にも強く、日常的に使われる布地によく用いられています。代表的な平織の生地には、ブロード、ガーゼ、シーチング、オックスフォードなどがあります。
2. 綾織(あやおり / Twill Weave)
綾織は、経糸と緯糸が2本以上の単位で交差し、交差位置がずれることによって布の表面に斜めの線(綾目)が現れる織り方です。この構造により、柔軟性があり、しなやかでドレープ性が良い布になります。また、織り目が斜めに走ることで、布地に立体感や深みが生まれます。しわになりにくく、耐久性にも優れているため、衣服や家具など広い用途に使われます。代表的な綾織の生地には、デニム、ギャバジン、ツイル、サージなどがあります。
3. 朱子織(しゅすおり / Satin Weave)
朱子織は、経糸または緯糸のいずれかが表面に多く現れるように織られた構造で、滑らかで美しい光沢のある布面が特徴です。織り目が見えにくく、非常に平滑な表面を持つため、高級感があり、ドレッシーな衣服や装飾品に多く用いられます。ただし、摩擦には弱く、引っかかりやすいという欠点もあります。代表的な朱子織の生地には、シルクサテン、ポリエステルサテン、サテン織のネクタイ生地などがあります。
このように、「平織」「綾織」「朱子織」という3つの基本組織は、織物の性質を大きく左右する重要な要素であり、現代のテキスタイルや副資材のあらゆる分野において、基本的な設計指針として活用されています。それぞれの組織には長所と短所があり、用途や目的に応じて最適な組み合わせや変化組織が選ばれることで、機能性と美しさを兼ね備えた織物が生まれるのです。
よくある質問
生産ロットどのくらいですか?
製品仕様やご希望の納期に応じて柔軟に対応しております。具体的な数量につきましては、ご相談のうえ決定させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。小ロットでの試作対応から量産まで、お客様のニーズに合わせた生産体制を整えております。
製品の最小、最大幅は?
製品の幅についても多様なご要望にお応えしており、数ミリ程度の細幅から、最大で300mmまでの製造が可能です。
機能を付与できますか?
吸水速乾性・抗菌性・防臭性・UVカットといった機能性繊維の使用や、撥水加工などの二次加工処理にも対応しております。これにより、アパレル用途にとどまらず、医療・スポーツ・産業資材など、さまざまな分野に適した製品の開発が可能です。
環境対応の製品は可能ですか?
環境意識の高まりに応じて、再生ポリエステルやオーガニックコットン、植物由来のバイオマス繊維など、環境配慮型原料を使用した製品づくりにも力を入れております。持続可能なものづくりを重視される企業様との協業実績も多数あり、サステナブルな製品開発をご検討中の方にも最適なご提案が可能です。
細幅織物の製造ならSHINDOへ
テープやバンド類などの細幅編物による各種試作開発を承っております。用途に応じた素材選定、組織設計、幅仕様の最適化により、製品設計段階からの技術サポートが可能です。
アパレル副資材から資材用途まで、多様なニーズにお応えいたします。伸縮性の付与や風合い・物性の調整といった機能設計にも対応し、目的に応じた技術提案を行います。
お客様の大切なアイデアを形にするため、織物の素材選びから製造工程に至るまで、一貫して丁寧にサポートさせていただいております。仕様がまだ固まっていない段階であっても、ぜひお気軽にご相談ください。お客様のご要望やご希望を丁寧にお伺いし、最適なご提案をさせていただきながら、一緒に理想の製品づくりを進めてまいります。どんな些細なことでも構いませんので、まずは一度お問い合わせください。

