私どもは、繊維製品に対する二次加工の分野において、長年にわたる経験と確かな技術力をもとに、多岐にわたる加工方法を取り揃え、お客様のご要望や製品仕様に応じた最適なご提案と対応を行っております。
具体的には、防縮熱加工をはじめとする物理的な仕上げ処理に加え、素材に深みや独自性を加えるための染色加工も可能であり、生地の風合いや色彩表現を高度なレベルでコントロールすることができます。また、裁断工程においては、精度の高い加工を実現するために、超音波ウェルダー機(カット機)などの設備を導入しており、繊細な加工にも対応しております。
さらに、製品の意匠性を高めるための二次加工はプリントがあり技術としては、スクリーンプリントによる色鮮やかで耐久性のあるデザイン表現に加え、シリコーンによる滑り止め加工など、機能性の付与も可能です。加えて、近年需要の高まっている、フルカラー対応かつ細密表現に優れたインクジェットプリントもご提供しており、小ロット生産や多品種対応にも非常に適しています。この方式により、試作品の段階から本生産に至るまで、柔軟かつスピーディな対応が可能となっております。
これらすべての二次加工方法および設備は、お客様の製品開発段階における要件や課題、また仕上がりに対するご希望などを丁寧にヒアリングしたうえで、最適な技術を選定し、品質・コスト・納期のバランスを考慮しながらご提案させていただきます。
今後も、当社が保有する二次加工の設備と蓄積された技術力を最大限に活かし、お客様のものづくりを力強くサポートするとともに、高付加価値な製品づくりに貢献できるよう、日々努めてまいります。
超音波加工機

超音波加工機による繊維テープの切断・エンボス加工について
超音波加工機は、高周波振動(通常20~40kHz)を利用して、繊維やプラスチックなどの材料に対して切断、溶着、エンボス(凹凸)などの加工を非接触・非加熱で実現する機械です。繊維テープの二次加工工程においては、従来の熱カットや機械的カットに代わる高精度かつ高品質な加工方法として、アパレル・資材・雑貨分野などで広く活用されています。
主な用途
- 繊維テープの切断(超音波カット)
- ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維テープを熱で溶かしながら切断。
- 切り口にほつれや繊維のばらけが発生しにくく、美しい仕上がりになる。
- リボン、ラベル、ストラップ、バッグ用テープなどに最適。
- ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維テープを熱で溶かしながら切断。
- エンボス加工(凹凸・模様の形成)
- 超音波の局所振動と加圧により、模様・ライン・ロゴなどを浮き彫り加工。
- 熱を使わず素材を変質させずに加工可能。製品に立体感やデザイン性を加えることができる。
- 特にブランドロゴ、グリップ模様、すべり止め構造などに応用。
- 超音波の局所振動と加圧により、模様・ライン・ロゴなどを浮き彫り加工。
加工の原理
超音波加工機は、電気エネルギーを高周波の機械振動(毎秒数万回)に変換し、それをツール(ホーンまたはブレード)を通じて素材に伝えます。この微細振動により、材料の分子間に摩擦熱が発生し、接触部分を瞬時に溶着・切断・変形させることが可能です。温度制御の必要がなく、均一な仕上がりが得られる点が大きな利点です。
メリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高品質な切断 | テープ端部のほつれ・焼け・毛羽立ちを抑制できる |
| 加工スピード | 熱処理不要で連続かつ高速な処理が可能 |
| 成形性 | 複雑なエンボス模様も金型なしで再現可能(一部例外あり) |
| 環境性能 | 熱や接着剤を使わず、省エネ・クリーンな加工 |
| 耐久性向上 | 切断・溶着された端部は機械的強度が高く、洗濯にも耐える |
活用事例
- バッグ用ナイロンテープの端部処理(カット+封止)
- スポーツウェア用ストラップのロゴ入りエンボス
- 車両用ハーネステープの非接着溶着
- コスメ・ラッピング用リボンの装飾エンボス加工
- 医療用繊維バンドの清潔な裁断
まとめ
超音波加工機は、繊維テープの高品質な切断や装飾的なエンボス加工において、従来の物理・熱処理を凌駕する精度と効率を発揮します。素材へのダメージを最小限に抑えつつ、美観や機能性を高めるこの技術は、繊維製品の付加価値向上や製造現場の省力化に大きく貢献しています。特に、高級感や加工精度が求められる製品において、超音波加工機は今後ますます重要な役割を担っていくと考えられます。
スクリーン印刷

スクリーン印刷について
スクリーンプリント(英:Screen Printing)は、布や紙、プラスチック、金属、ガラスなど、さまざまな素材に対して印刷が可能な伝統的かつ汎用性の高い印刷技法のひとつです。特に繊維業界やアパレル、産業資材分野において広く使われており、量産性と高い耐久性、色表現の自由度に優れています。
「シルクスクリーン印刷」とも呼ばれるこの技術は、元々は天然の絹(シルク)を使って版を作っていたことに由来しています。現在では、より耐久性のあるポリエステルやナイロンなどの合成繊維のメッシュが用いられています。
印刷の仕組みと工程
スクリーンプリントは、孔版印刷(こうはんいんさつ)に分類される印刷方式です。版(スクリーン)はメッシュ状の布でできており、その布に対して印刷したいデザイン部分だけを通過可能な状態にし、それ以外の部分にはインクが通らないようマスキング(乳剤などで遮断)を施します。
印刷工程は以下のような流れになります:
- 製版
原稿デザインに合わせて、スクリーンメッシュに乳剤を塗布し、UV光などで露光して硬化。未露光部を洗い落とすことで、デザインに沿った「透過部分」ができる。 - セットアップ
印刷する素材(Tシャツ、テープ、紙など)を印刷台にセットし、スクリーンを固定。 - 印刷
スクリーン上にインクを乗せ、スキージー(ヘラ)を使ってインクを押し出し、メッシュの透過部分から素材に転写する。 - 乾燥・硬化
インクの種類に応じて自然乾燥または熱処理、UV処理などでインクを定着させる。
この方式の最大の利点は、一度版を作ってしまえば大量生産に向いているという点です。同じデザインであれば、Tシャツ数百枚、テープ数千メートルへの連続印刷も容易に行えます。
インクの種類と表現の多様性
スクリーンプリントでは、さまざまなタイプのインクが使用され、目的や素材に応じて選択されます。たとえば:
- 顔料系インク:不透明度が高く、耐久性が強いため、アパレルや工業製品に最適。
- 染料系インク:素材に浸透しやすく、柔らかな風合いを残せる。主に天然繊維に使用。
- シリコーンインク:立体的な仕上がりが可能で、滑り止め機能や耐熱性を必要とする箇所に。
- 発泡インク(パフインク):熱で膨張し、立体的な表現に適している。
- ラメ・蛍光・蓄光インク:視覚的なインパクトを与えるための特殊効果用。
これらを組み合わせることで、単なる色の再現にとどまらず、質感や触感、機能性を含めた多彩な表現が可能になります。
主な用途例
スクリーンプリントは、以下のような分野で広く活用されています:
- アパレル製品(Tシャツ、パーカー、トートバッグなど)
- 繊維テープ(ブランドロゴ、滑り止め加工)
- ステッカー、ポスター、販促用アイテム
- 産業資材(ワークウェア、セーフティグッズ)
- 電子回路基板、センサー(導電性インクを使用)
特に繊維テープへの応用では、耐摩耗性や柔軟性、洗濯耐性が求められるため、スクリーンプリントは非常に適した技法とされています。
スクリーンプリントのメリット・デメリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | ・色の再現性が高く、濃色素材にも印刷可能・インクの選択肢が多く、機能性・装飾性を両立できる・量産時のコストパフォーマンスが良い・厚膜印刷ができ、立体感や高耐久印刷が可能 |
| デメリット | ・版の制作に時間とコストがかかる(少量向きではない)・デザイン変更には再製版が必要・細かいグラデーションや写真表現には不向き |
まとめ
スクリーンプリントは、古くから用いられてきた伝統的な印刷技法でありながら、現代の製品づくりにも強く活用されている技術です。とくに繊維素材への対応力が高く、アパレル、資材、雑貨、広告などの分野において不可欠な存在となっています。版を作るという工程があるものの、大量生産や耐久性のある印刷が求められる場面では、依然として最も信頼性の高い方法のひとつです。
印刷する素材や用途に応じてインクや印刷条件を調整できる柔軟性を持ち、機能性とデザイン性を兼ね備えた表現が可能であるため、今後もスクリーンプリントの技術は進化し続けると考えられます。

